MushiMushi Tachikawa
教育支援協会東京西
2016-01-24

2016スタート!ムシムシ探検隊 1月の模様

数十年に一度?といわれた最強寒気のやってきた、大寒3日後の日曜日1月23日、2016年のムシムシ探検隊、始動です!
今回は、柴崎体育館の前から、根川緑道を探検しました。

寒いし、今回は隊員集まるかな?と思っておりましたが、当日駆けつけてくださった皆様もいらっしゃり、さいたま市で昆虫写真を撮られている方も遠路参加くださり、17名ほどになりました!
にぎわう探検隊、やはり嬉しいものです(^^)

天気は上々の冬晴れ
朝のうちは凪いでいて、意外と暖かいかな?と思ったものの、徐々に風が出てきて、体感温度は、日なたでもかなりの寒さでございました。

しかし我々探検隊は、寒さなんかには負けないのであります。
ちいさな場所にひそむ、ちいさなムシたちを懸命にさがします。ちいさな世界、スモールワールドですね~
幸い、今回のフィールド根川緑道には、ムシたちがひそむスモールワールドを提供する、いろいろな種類の樹木たちがあります。

ケヤキ樹皮の裏、ウスキホシテントウ

ケヤキは大きな樹になると、樹皮がはがれやすくなり、はがれかけの樹皮にはすきまができています。
こういうところは、絶好のスモールワールド。
ちょっと失礼してはがれた樹皮のウラ側をのぞいてみますと…!!
ウスキホシテントウが、かなりの確率で越冬していました。

さらに小さなテントウムシや、ゾウムシのなかま、ハチあるいはハエのなかまも、ケヤキの樹皮ウラにはひそんでいました。

さて、冬の意外な大漁ポイントは、木の幹にバネで取り付けられている名札(樹名板)をめくったウラです。

ヨコヅナサシガメ。いっぱいいます。

このクスノキの樹名板をめくってみると…
うわ~(笑)、ワシワシと固まっているこのムシムシは…!!
すでにムシムシ探検隊でおなじみ、外来種のヨコヅナサシガメの幼虫ですね。腹側は赤いです(写真円内)。
クスノキやアキニレの樹名板ウラにも、同じように集団越冬するヨコヅナサシガメがいました。

根川緑道には松の木(アカマツ)もありました。

ヤニサシガメ。樹はアカマツです。

アカマツの樹名板をめくってみると…ワシワシと…こちらはヤニサシガメの幼虫の集団越冬でした!
名前の通りヤニっぽい樹脂状物質をまとって、ベタベタした感触。細かなゴミなども付着して、見た目的にはちょっとアレな感じですね。笑

ヤニサシガメはアカマツ、ヒノキなどの針葉樹を主なすみかとし、広葉樹に多いヨコヅナサシガメとは対照的です。
…という知識はこのレポートを書くに当たり知ったことだったりします。確かにそのとおりでした。
う~ん、観察会の時にこのことを知っておれば…(--;
植物の種類と昆虫の種類には密接な関係がありますものね。
日々これ学び、ですね。

さて、冬でもつややかな緑の葉っぱをつけるアオキやヤツデなどの常緑の低木。庭木としてもおなじみですね。

ヨコバイ成虫とカメムシの卵

そんなヤツデの葉っぱをめくってみると…
いました。葉っぱのウラ側に。これはヨコバイの一種、おそらくクロスジホソサジヨコバイの成虫でしょう。
(ちょっと写真のフォーカスが甘く、申し訳ありません)

また、例のゼリーにつつまれたクヌギカメムシの卵も、先月の玉川上水につづいて、今月もクヌギの樹皮から見つけました。
昨冬の根川緑道では確認できなかったので、根川にもいることは新発見であります!

真冬に開催している昆虫観察会って、あんまりないですが、やればそれなりに成果が出るものですね。
立川におけるムシの越冬状況の調査としても、貴重なデータとなることを願っております。
次回2月は諏訪の森公園。また天気が晴れであることを期待して~ 次回も観察会でお会いしましょう!

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