MushiMushi Tachikawa
教育支援協会東京西
2016-08-21

ムシムシ探検隊8月「昆虫写真の撮り方講座」が開催されました!

8月のムシムシ探検隊は、昆虫写真家の森上信夫先生を講師にお迎えして、「昆虫写真の撮り方講座」を開催いたしました。

イントロ風景

写真を主題にした講座ということで、ご自分のデジカメやスマートフォンなどを持参して、20名ほどの皆様が参加してくださいました。
ふだんから参加してくれる親子連れのほか、大人の方からのお申し込みも多く、幅広い年齢層のご参加をいただきました。

この講座は、立川市環境対策課と、ムシムシ探検隊・立川の協働によるものです。
イントロダクションは、立川市環境対策課ならびにボス隊長からのご挨拶と、講師の森上先生のご紹介。
そして講座の最初は、森上先生より、パソコンとプロジェクターを使っての、40分間ほどの講義を行って頂きました。
先生の軽快な語り口は、あっという間に聴く者の心を捉え、みんな一心に聴いたりメモをとったり、集中していました。

コンパクトデジカメやスマホカメラのような小型機材にもメリットが多いこと。
横方向の動きをおさえて、まっすぐ近づくと、昆虫に警戒されにくいこと。
広角を活用すると臨場感や季節感のある写真が撮れること。

講義風景

昆虫のどの部位にピントを合わせるのが良いのか。
タテ位置でストロボを使うときは、カメラをタテにする向きによって影の出方が変わること…
などなど、新鮮な気づきがいっぱいあり、こどももおとなも、夢中になって学ぶことが出来ました。

いままで、考えなしに虫に近づいて逃げられたり、ピンボケやブレブレな昆虫写真を量産していた者としては、目から鱗の連続でした。
講義の最後にいただいた、「どんどん失敗して、上達しよう!」という先生のお言葉に励まされる思いです。

練習風景

続いて、本物の昆虫を、各自の機材で実際に撮ってみる練習編。
教室内で、カブトムシ、クワガタ、ナナフシ、カミキリムシなどの昆虫モデルさんたちに登場してもらい、思い思いに構図の取り方やピント合わせの練習をいたしました。
昆虫たちの予想外の動きゆえに予想外の写真が撮れたり、飛び回るモデル昆虫もいたりして、教室内はテンションアップ!翅を広げた写真を撮れた方もいらっしゃって、大いに盛り上がりました。

盛り上がったところで、外へ出て、野外の昆虫を撮る実習で仕上げました。
湿った空気や台風の影響で雨の多い毎日のなか、当日21日は晴れ!!! 本当によかったです。

仕上げは、外で実践!

外は真夏の暑さながらも、風が適度に吹いて、晴天だったのでチョウのなかまも元気に飛翔しており、ナマの豊富な昆虫を追いかけて、楽しく充実したひとときとなりました。
みらいパークの敷地内の樹木にはアブラゼミやミンミンゼミ、ハラビロカマキリなどが、河川敷の草地ではモンキチョウ、ベニシジミ、ショウリョウバッタ、オンブバッタ、ウスイロササキリなどが、撮影のモデルとなってくれました。

実際に、野外の昆虫へカメラを向けると、逃げられてしまったり、ブレたりボケたり、色々なことが起こります。
森上先生には、参加者からの質問のひとつひとつに、貴重なヒントとなるような丁寧なご回答をいただきました。

さて、立川市環境対策課とムシムシ探検隊・立川のコラボでは、立川いきものデータベースの計画をスタートしています。
今回はプレオープン版として、昆虫の写真を投稿できるサイトをご案内しました。さっそくお手持ちのスマートフォンから、先ほど屋外で撮った昆虫写真を投稿いただいた参加者の方もいらっしゃいます。
皆様から投稿頂いた写真の同定と、データベースへの公開は、今後秋ごろに実現する予定です。現在は、たくさんの写真のデータを蓄積しておりますので、どうぞ皆様のご協力を賜れれば幸いです。
また、個人で、みんなで昆虫の写真を撮る「ムシムシ写真隊」も、隊員を募集もいたします。こちらも立川市環境対策課よりご案内させていただきました。

今や20代男性の4人に3人が、虫を触れない…なんていうニュースもあったりと、「昆虫離れ」が取りざたされる昨今ではありますが、今回の講座は、そんな話が遠い世界に思えるような、熱気に満ちあふれていました。
講座に参加いただいた皆様が、虫たちにさらに身近に親しみ、そしてこどもたちの中から、未来の昆虫プロフェッショナルが生まれてくれることを願っております。

すばらしい講座を実現していただいた森上先生ならびに関係者の皆様に、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

関連情報 立川いきものデータベース(プレオープン版。本番オープン後もアドレスは同じです)

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