MushiMushi Tachikawa
教育支援協会東京西
2017-02-19

ムシムシ探検隊2月の模様

もうすぐ春だ!!ということで、2月のムシムシ探検隊は、柴崎体育館前に集合して、根川緑道を、東西両方向に探検しました。

この場所は、去年の1月に探検しています。
今回もちょっと寒めの風が吹いていましたが…去年よりは、多少暖かい日和となりました。

冬場、ムシがかくれている代表的な場所が、樹の皮のスキマ…くぼんでいたり、皮が浮いていたりして、雨雪や風が当たりにくいところです。
それから、公園や遊歩道などの樹の幹にはたいてい、名前を書いたプレートがスプリングで取り付けてありますね。そういうプレートの裏側なども、ちょっとめくってみると、いろんなムシが冬を過ごしています。

アカマツやケヤキなどの樹は、大きくなると樹皮がウロコ状に剥がれてきます。
これは、樹が順調に成長して太っているときに、樹皮も新陳代謝しているから、古い外層を剥がして捨てているのです。

ウスキホシテントウとヤニサシガメ

だから無理やり剥がしてはいけませんが、既に浮いてスキマができているようなところは、その下の層に既に新しい樹皮が完成していますから、ムシを探すためにめくっても樹木へのダメージはありません。

去年、ここの場所で、ウスキホシテントウという小さなテントウムシの越冬をたくさん見ることができました。
それ以来見ていなかったので、今回はゼヒまたこれを見たい!と思いました。
ケヤキの樹皮をめくったら、あっけなく見つかっちゃいました!今年もあちこちのケヤキで見つかりました。

アカマツの樹名板をめくってみると…、ベタベタ、ヤニヤニしたヤニサシガメの幼虫が集団越冬中。これも去年もいましたね。
マツの仲間など、針葉樹に多くいる昆虫です。ヨコヅナサシガメが広葉樹に多いのと対照的です。(今回もソメイヨシノの樹でヨコヅナサシガメを発見)
身体を覆う「ヤニ」は、松ヤニを身体に塗っているのか、それとも樹液も吸っていて、その成分を分泌しているのか、いくつかの説があるようですね。

ミノガとカメノコハムシ類

ミノガの幼虫。いわゆるミノムシですね。一時期よりも増えたでしょうか?
これは、案内板とか、柵の擬木にいくつか付いていました。

クモと一緒に、カメノコハムシの仲間も、ケヤキの樹皮の浮いたところにひそんでいました。
この昆虫も、成虫越冬している可能性がありますね!ちょっと意外な発見でした。

さて、今回ボスが楽しみにしていたムシが、メタリックな光沢と波模様のカッコイイ前翅をもつ、チビタマムシ

いました!チビタマムシ!

これも、去年いたケヤキの樹で、見つかりました。ラッキーです!
ヤマトタマムシよりも遥かに小さくて地味ではありますが、これもタマムシの仲間です。

最近増えている、キマダラカメムシも2匹発見。成虫越冬のようです。
キマダラカメムシくらい大きいと、ピントが当たりやすくて上手に撮影できて、嬉しいですね(笑)

卵で越冬したり、成虫で越冬したり、昆虫たちの冬の過ごし方は多種多様でした。
なんだかんだと、卵や抜け殻なども含めて、15種類ほどのムシを確認することができました。

コウチュウ目

最近増加中、キマダラカメムシ

チビタマムシ
カメノコハムシの仲間
ウスキホシテントウ
そのほかのテントウムシの仲間(調査中)
ゾウムシの仲間

カメムシ目
ヤニサシガメ
ヨコヅナサシガメ
キマダラカメムシ
クヌギカメムシ:卵
そのほかのカメムシの仲間(調査中)

カマキリ目
オオカマキリ:卵

チョウ目
アカボシゴマダラ:さなぎの抜け殻
ミノガの仲間:幼虫

カゲロウ目
カゲロウの仲間

昆虫以外
クモの仲間
ヤモリ

次回は3月12日(日)です。今年度締めくくりのムシムシ探検隊です。

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