MushiMushi Tachikawa
教育支援協会東京西
2018-06-17

ムシムシ探検隊 6月の模様

6月の観察会は諏訪の森公園。ちょっと久しぶりです。梅雨期ですので天気が心配でしたが、雨は前日のうちに上がり、気持ちよく開催できました!
今回はメンバーが若干少なめでしたが機動的な探検となりました。

みんなでタマムシをズームアップ

朝のうちは湿度が高く気温が低めの中での探検開始。
キャプテンが発見したのは…タマムシ
♀の個体のようです。前夜の雨で高木のエノキから落ちてしまったのかもしれません。
気温が上がったら、再び活動するのでしょう。

ここ諏訪の森公園では、以前にも初夏の観察会で、飛翔するタマムシを観察しています。
食樹となる大きなエノキの樹があって、タマムシにとっての環境は良好のようです。

クロオオアリ、クロヤマアリなどのアリ類も、もちろん地面を歩き回っています。
中でもイモムシと格闘するクロオオアリの兵アリが印象的でした。

この季節にみられる、カノコガの飛翔も数多く観察できました。
低くゆっくり飛び、よく止まるので観察しやすい昼行性のガです。姿はガというよりもハチにも似ています。
また交尾しているのもよく見かける光景で、今日も交尾個体を観察することができました。
チョウとガの仲間では、このほかにアオスジアゲハスジグロシロチョウツマジロエダシャク、その他のシャクガ類などを観察しました。

甲虫もハムシ類やテントウムシ類、そして緑色鮮やかなアオドウガネなども早くも出現していました。
ナミテントウは二紋型、四紋型、そして紋の目立たない紅型個体…などいろいろな模様を見かけました。

中型のカミキリムシ類も発見。しかし種類を確認する前に死んだふりでポロリと植え込みの中へ…
残念!!見失ってしまいました…
甲虫では、樹のウロに潜り込んでいたコクワガタの♀も発見。

カメムシたちも色さまざまに活動していました!外来の大型種、キマダラカメムシヨコヅナサシガメはほとんど動かず、堂々とした様子。
ヨコヅナサシガメは、他の昆虫やクモを捕食しますが、不用意に手を出すとヒトも刺すことがあり、注意が必要です。しかし他の外来昆虫の天敵という側面もあるようです。(国立環境研究所のホームページより)

神社の境内へも少し足を伸ばしました。
ここでは背中のハート模様がチャーミングなエサキモンキツノカメムシや、カリバチ類、小型の甲虫を観察できました。

ムクノキの若葉にとまる金色の小さな虫は、アシナガバエの一種です。
そして冒頭のタマムシ。これらのメタリックな虹色は構造色と言って、電子顕微鏡でなければ分からないような微細なデコボコで光が回折(かいせつ)、干渉(かんしょう)という現象を起こすことで現れる色です。
色素ではないので、いつまでも色褪せないことが構造色の特徴です。
構造色の美しさを再発見した観察会となりました。

次回7月は、7月8日(日)玉川上水を探検します!
皆さん、また一緒に探検しましょう!

ガの仲間から

カメムシの仲間から

メタリックな昆虫たち

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