MushiMushi Tachikawa
教育支援協会東京西
2019-01-20

2019年ムシムシ始動!玉川上水で観察会の模様

2019年幕開けの「ムシムシ探検隊」は、玉川上水!
先月と同じ駅南口に集合し、先月とは逆方向(東方向)へ探検しました。

観察会日和!

今回は気持ち良い晴れ!!
寒空から小雨のぱらついた前回とは打って変わって嬉しい天気です。
日差しも暖かく、冬場とはいえ心地よい探検日和となりました。
暖かさがあると、心の余裕が違いますね。

東側にはアセビの植え込みがあります。
そんな植え込みの一角で、葉が白っぽくかすれたようなアセビの木をみつけました。
これはムシのしわざかもしれません。
葉っぱを裏返してみると…いました。

グンバイムシの仲間です。

アセビの葉裏にグンバイムシが!

繊細な網目のレース模様が特徴です。
これまでのムシムシ探検隊では、諏訪ノ森公園でプラタナスグンバイを何度か見つけていますが、今日のグンバイムシはそれより黒っぽく、ついている樹種も違います。

ツツジ科アセビを吸汁していることと、黒いX字の模様から、ツツジグンバイか、トサカグンバイではないかと考えています。
グンバイムシの名前は、行司の軍配の形に似ているところに由来します。
一方、英名はレースバグ(lace bug)というそうですよ。翅の模様をよく言い表している名前ですね!

エゴノキも玉川上水沿いに多い樹種です。
老朽木の樹皮が剥がれかけたスキマから、つづみ形、あるいはヒョウタン形の平べったい物体が…

マダラマルハヒロズコガ幼虫の巣(からっぽ)

これは過去の探検隊でも何度か発見している、マダラマルハヒロズコガの巣です。
巣は二枚貝のようなつくりになっていて、2枚の外被の間に幼虫が棲んでいます。この様子からツヅミミノムシという呼び名もあります。
幼虫は樹皮や朽木を食べるとも、いや肉食性でアリなどの小昆虫をたべるとも。
もっともこの巣を開けてみたら…カラッポでした。残念!

遊歩道沿いや、畑との境界には、伐られて朽ちはじめたコナラなどの材がたくさん置かれています。
昨秋の台風での倒木が多かったので、それかもしれません。
こういう材の内部も越冬昆虫の格好の住処です。ちょっと開いてみたら、赤と黒のオシャレなアカシマサシガメと、先月に続いてのご対面です。

かっこいいアカシマサシガメ

ワラジムシ・ダンゴムシなどを狙って、体液を吸うようです。
朽木の中や下にはワラジムシ・ダンゴムシも多く越冬していますから、食餌に困らない優良物件なのでしょうね!

今回は好天だったので、アカタテハの一頭でも翔んでいることを期待したのですが、あいにくチョウチョの仲間には会えませんでした。

コナラ・クヌギの木はたくさんあるのに、クヌギカメムシの卵塊が今回は発見できませんでした。
またテントウムシ類(キイロテントウやウスキホシテントウ)も前回に続き見つけられなかったのが、ちょっと不思議です。
その一方、前回期待しながら未発見であったミノウスバの卵を今回は2箇所で発見でき、生息を確認しました。
ちょっとした環境の相違で、あるいは年によって消長を繰り返しているのかもしれず、興味がつきません。

次回は2月10日の立川公園。
そのつぎは3月10日を予定しています。これから早春になるとムシたちの活動も活発化して、出会う機会も増えてくるでしょう。
2019年も楽しく探検してまいりましょう!

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