MushiMushi Tachikawa
教育支援協会東京西
2019-02-10

ムシムシ探検隊 2月@玉川上水のゴマダラチョウの模様

今回は『ひみつのゴマちゃん ゴマダラチョウの不思議な生活』(晶文社)の著者でいらっしゃる成瀬つばさ先生を講師に迎えて講座と観察会を開催しました。

講座でゴマちゃんについて学びました

まずは、こんぴら橋会館で講座です。「ゴマダラチョウの不思議な生活」ということで、ゴマダラチョウの一年間の過ごし方を教えていただきました。
そして、冬にはどんなところにいるの?どんな姿をしているの?ということで、ゴマダラチョウの冬の写真を見せていただきました。
コアラみたい!!かわいいー!!子どもたちや女性から歓声が上がりました。

みんな早く見たくなり、いよいよ観察に出発です。

いざ外へ!梅の花がきれいです

2月2日に降った雪がまだチラホラ残って寒かったですが、探検隊は元気いっぱい、ワクワクして観察を開始しました。

クヌギカメムシを発見!オスが寒さをよけてコナラの木のすき間に入っていました。
メスはもう卵を産んでいる季節です。
やはりコナラの木のすき間に緑色のジェリーに包まれた卵を見つけることができました。
暖かくなり羽化したクヌギカメムシの幼虫は、このジェリー状のものを食べて育ちます。
とても栄養のあるジェリーなんですね。美容液として研究しているとかのウワサもあります。

さて、めざすはゴマダラチョウの食草のエノキの木です。
この時期のゴマダラチョウの幼虫は、木の根元に落ちている枯葉についているんです。
参加者もみんなでエノキの木のまわりにしゃがみこんで、エノキの木の葉っぱを一枚一枚ていねいに探します。

いるかな~(^^)

「なかなかみつからないねー」「どんなところにいるんだろう」…との参加者の質問に、成瀬先生は「乾燥しきったところより、少し湿り気があるところを好みます。」と教えていただきました。

「あっ!」の参加者の声に一同「う!いたか?」
いたのはアオカメムシでした。アオカメムシも落ち葉の下で越冬していたんですね。
落ち葉の下は、越冬する昆虫にはふかふか・ぬくぬくのお布団のようで、エサキモンキツノカメムシも見つけました。

そして、落ち葉の『坊主めくり』は続きます。
「ううっ!」の参加者の声。はい、見たかったゴマダラチョウの幼虫でした!!
エノキの木の枯葉にぴったりと張り付くようにして冬眠していました。

ゴマちゃん発見!!

今は枯葉にまぎれるような茶色ですが、春になったら新緑の緑色になります。
緑色になると、エノキの若葉をモリモリ食べて成長して、蛹になって大きなゴマダラチョウになります。
それぞれの季節で変化のあるゴマダラチョウの観察が楽しみです。

成瀬つばさ先生、楽しい時間を過ごさせていただき、ありがとうございます!

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